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 11月09日
   
選別思考 3308
   
例えば、迫り前(迫り出し)と弓前(一文字)は、前型の前の字がついていても、親骨型の要素が強い。
迫り出しと一文字は、親骨型であり親支の在り方を示している。
親骨と親基支と親支は、ほぼ水平な尾皿とほぼ直角になる。
直角に出ているのであれば縦並びになるので、上見からでは、迫り出しは見えないはず。
それなのに上見から、迫り出しをハッキリ見ることが出来る。
何故見えるのか。
尾肩では、棘条が横並びになっているから見える。
上見で、迫り出している尾肩(迫り出しの頂点の肩)から、迫り出しの根元の
尾皿へと見て行くと、迫り出しは収束する。
横並びから縦並になるから、収束しているように見える。
尾皿付近では、ほぼ直角で縦並びに出ている支え部が、
尾肩付近では、ほぼ水平で横並びに向いていることになる。

2019.11.09(Sat)  土佐錦魚TOP
 11月08日
   
選別思考 3307
   
巾着返りの雌型にはリュウキン系が現れ易く、体が大きくなり、反転も大きく柔らかめで、親骨が収まりにくい。
雄型には大阪ランチュウ系が現れ易く、硬めで収まりにくい。
どっちにしても親骨が収まりにくいので、敬遠されてしまう。
巾着返りは、根気よく待ったり、挙げ前気味に作りを施し、標準へと直せる素質を活かしたり、それ迄の作りを楽しんだりする人に向いている。
高知の先達は、わきまえて飼育していた。
深前を上げることは望めなく、挙げ前を下げることも望めない。
よってハネられ、育てられず、種(たね)にされない。
その点、巾着返りは面白い。でも難しい。
挙げ前にしないように、跳ね前にしないように作る。
失敗すると反転の大きめの海老前になりかねない。

2019.11.08(Fri)  土佐錦魚TOP
 11月07日
   
選別思考 3306
   
例えば、迫り前の巾着返りは、巾着返りの標準に収まる魚は稀になる。
袖元からの逆上がりで、ほとんどが挙げ前気味や衣紋掛けから始まることが多く、成熟と共に抑えが出来てくることで形が整う。
そんな魚の親骨が標準に収まっても、反転は袖口返りから袖元返りの経路となり、挙げている感じを拭えない。
それは、反転の形成が先んじていることから起こる。
それでも筒の折れ下りが多少なりとも良くて、立ちがなければ、均整がとれる。
立ちがあると浮力を受けてしまうのか。
浮力とは、実質的には抑えなのか。抑えとの均衡なのか。
そんな返り方でも、両手で一杯に広がった舞扇(まいおおぎ)を揺らしている感じが独特で、愛らしい土佐錦魚の一型になる。
挙げ前気味でも、先行きを見る人は様子を見てくれる。

2019.11.07(Thu)  土佐錦魚TOP
 11月06日
   
選別思考 3305
   
平付けや反転には、浮力があるとは何となく感じられる。
だがそれは漂うような柔らかい尾には有効と感じられる。
一番の効力は、魚が均整を保とうとする活力ではないだろうか。
その活力が、先返りでは尾先から働いている。
その活力が、迫り前では尾元から働いている。
迫り前では、反転が鰭棘と鰭条の関係から、尾元に生まれる。
先返りでは、尾元からと、親骨からの尾先とに生まれる。
迫り前では、尾元から尾先へと反転が形成される。
迫り前の桁返りでは、親骨と反転の作用は分離されている。
先返りでは、親骨と反転の作用が一体的になっている。
先返りでは、親骨先が反転の一部のような感じさえ受ける。
例えば、尾芯が元では少し上がり、先では少し下がって弧を形成する、
尾芯の上下の曲がりの[弧芯]では下りが浮力の抑えになっている。

2019.11.06(Wed)  土佐錦魚TOP
 11月05日
   
選別思考 3304
   
浮力があるとしたら、どれほどの浮力なのか。
現在垂れている尾を上げる程ではない。
その人は、下がった尾には浮きをつけて、上げておけば治ると言っていた。
釣り糸に浮きをつけて尾芯に結ぶと。
東京に帰ってからやってみた。そうそう結べるものではない。
第一、下がりを上げるに見合った浮きなんてない。
一番軽いのを選んで数尾失敗して、何とかやっと結べた。
そんなのをつけられた魚の方は、じっとしている訳がない。
泳ぎを制限されたので余計に泳ぐ。
すると結び目から尾が裂けて、尾先へと外れてしまった。
今度はおとなしい魚を選んで、再度やってみた。
すると、結び目から尾芯が折れたり、傷んだりしてしまった。
仮にうまく浮きを付けられても下がった尾が治るとは思えない。

2019.11.05(Tue)  土佐錦魚TOP
 11月04日
   
選別思考 3303
   
さて、例えば大阪ランチュウ系の傾向として、標準値の親骨が成熟と共に強くなり、衣紋掛けや挙げ前気味になる傾向がある。
大阪ランチュウ系の傾向は、成熟までは張りが強くなる。
老年期になるとやはり弱り始める。
リュウキン系の傾向は、成熟に連れて張りは弱くなる。
老年期になると更に弱くなる。
ところが、浅前や先返りは、親骨先の下がり加減が少ないせいか、弱まり具合がなだらかになっている。
浅前はシッカリした付きをしているので想像できるが、先返りは大きい尾なのに、薄くて透けそうなのに、しぼみそうで萎まず、たれそうで垂れず、
ふわふわ浮いている感じさえする。
何でだろう。初めから浮こうとしているからではと考えている。
平付けの尾には、浮力があると言っていた人が昔、高知にいた。

2019.11.04(Mon)  土佐錦魚TOP
 11月03日
   
選別思考 3302
   
衣偏がつく「袖先返り」と「裄先返り」は、弓前となる。
衣偏がついていない前先返りは、衣偏より劣るのか、それとも二者混合の可能性を秘めているのか。
それとも先返りや弓前は、二者択一で切り捨てられるのか。
ひょっとすると、切り捨てられる中に一文字擬きも入るのか。
ひょっとすると、直返りも理屈的には入るのかも知れない。
ひょっとすると、シッカリした桁返りが前としては最高なのか。
すると、直返りの親が捨てられて子が台頭するのかも知れない。
すると、二桁返りが、ハネ扱いから浮上する可能性が出てくる。
そんな事態になれば、軽いツマミも、浮上するかも知れない。
ツマミによる三つ尾も、ハネ扱いから浮上するかも知れない。
木偏の桁返り(けたがえり)とは同じ行きの字がついているので紛らわしい。
裄先返り(ゆきさきがえり)には先がついていて、桁にはついていないので、
注意して読み分けている。

2019.11.03(Sun)  土佐錦魚TOP
 11月02日
   
選別思考 3301
   
親骨の付け根から裄先が返り始まる迄の間は、弓張りからの弓なりが抑えている。良く抑えられると不思議な感じを抱かせる。
親骨全体が、ごく緩やかなS字を描いている。
反転は、裄先を引き込んでいる分大きくなる。
返りは裄先から出ているので裄先の曲がりは袖口を大きくする。
袖口は大きくなるが、その分戻り反転が大きくなる。
親骨先が下へ向いていない分戻り反転は高くなる。
戻り反転が大きく高くなると、羽衣風になってゆく。
袖口の開き難い前先返りの方が、袋のできる可能性が高くなるはずだが、
今度は袋が小さくなる。
平付けが良くて大きな金座の裄先返りを見たことがない。
だが、尾の型を取るか、尾付きを取るかの二者択一ではない。
二者両立になる。

2019.11.02(Sat)  土佐錦魚TOP
 11月01日
   
選別思考 3300
   
*[袖先返り(そでさきがえり)]
弓前の親骨先を[袖先]と言い、峡条の位置は[袖元]と言う。
迫り前の親骨先は、[袖先]ということは少なく、[前先]や親骨先と言い、
峡条の位置は弓前と同様に[袖元]と言う。
袖先返りは、親骨の捻れによって、袖先から反転が始まる。
迫り前は、棘条の縦付きからの歪みが付き元へ伝わり、そのうねりが袖元へ伝わり、付き元、袖元から反転が始まる。
弓前も基本的には、付き元のうねりから反転は始まっているが、その上に親骨の
捻れ(ねじれ)からの反転が加わっている。
袖先返りと裄先返りは、その上に親骨先が反転に加わっている。
一文字は、袖先返りが現れやすい。
仮に、迫り前擬きの一文字が現れたとすれば、前先返りになる。
袖先返りの稚魚の最初の選別時では、尾肩や張りを感じるが、じきに、
流れていると感じられるほどに前の張が弱くなり、親骨が長く感じられる。
次第に親骨先を後ろに巻いて泳ぐように見えることもある。
典型的な弓前と迫り前とは最初っから遺伝子が異なっている。
典型的なリュウキン系の始まりは早い。

2019.11.01(Fri)  土佐錦魚TOP
 10月31日
   
選別思考 3299
   
浅前は、迫り出しから弓前への初期的な過程と考えられ、
前先返りは、迫り出しから弓前へと受け渡す過程と考えられる。
前先返りは弓前主体だが、迫り前が現れても問題とはならない。
前先返りは親骨自体の捻れが大きく、尾の先域(軟域)が大きく柔らかくなり、
リュウキン系が現れていること示している。
そこに強化策として迫り出し擬きが現れるのも面白い。
迫り前は稚魚の時に尾を張る泳ぎをする。
その張り方に角度をつけて、九十度が目安とよく聞く。
これは、大阪ランチュウ系の迫り前に適合する。
だが、尾先を巻いて泳ぐようなリュウキン系には適合しない。
前先返りは、この中間に位置している。なんとも扱いづらい。
尾先を巻いて泳ぐ感じは、将来での親骨先の上げ感に通じる。

2019.10.31(Thu)  土佐錦魚TOP

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