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 02月29日
   
選別思考 3420−58
   
蒸れる日には、温度計を気にして、日除けや差し水を覚悟する。
保温した角鉢の当歳なら、そんな細かい気遣いはいらない。
当歳のハネを入れているからではなく、周りを保温していれば、沸く温度まで
上がって欲しいぐらいに、煮えない。
「なら、保温をしなければ温度は上がるんじゃないの」。
たしかに。しかし、陽射しによる上面からだけでなく、側面からも底面からも
加温されるので沸くまでにはなるが、最悪の沸き方となる。
必要なのは上面からの陽射しの作用になる。
温度もさることながら、射るような陽射しが必要とされている。
まず陽射しで焼く、その上で煮えないようにする。
陽射しで焼いている時の限界状態が沸くと表現されている。
陽射しの上に輻射熱まで加わると、沸くと煮えるが一緒に来る。
『角鉢なんだからエアーを入れればなんとかなるんじゃないの』
たしかに。だが、ますます作りから遠去かる。
「飼うだけならいかようにでも」。

2020.02.29(Sat)  土佐錦魚TOP
 02月28日
   
選別思考 3419−57
   
*沸きと煮え
沸きが起こるのは、基本形が一番早い。
基本形のことを高知では朝顔型と言っている。
『魚の出来はいいが、沸いてかなわん』と言う。
高知では限界水温を「沸き」と言う。
限界水温を超えて危険水温になると魚が死に「煮え」と言う。
発泡ウレタン保温の丸鉢では、まだ煮えたことがない。
風が吹いても煮えが少ない。風による流れができてかき混ざり、
風による気化熱効果も加わる。風は、大風以外は味方になる。
煮える条件は、無風で、湿度が高く蒸し暑くて、陽射しが強い日になる。
高知ではそんな日が、東京より多い。
そんな日に板を乗せる可能性が高い。
丸鉢に直に乗せると、ただでさえ少ない風を遮る恐れがある。
丸鉢と板の間に、風が通る隙間をつくってあげたい。

2020.02.28(Fri)  土佐錦魚TOP
 02月27日
   
選別思考 3418−56
   
多少大きくなった当歳では、自らの泳ぎで水をかき混ぜる。
秋の中間的な気候でも、魚の泳ぎで水はかき回される。
対流での効果を期待できるのは真夏の昼間の午前と午後になる。
真夏の陽差しを受けながら、対流に乗って舞留まりをする。
対流の前段階となる温度層に期待できるのは、朝方までになる。
観察してはいないが、ジッとしている夜にも、期待している。
その夜の魚の腹には未消化の餌が残っていないことを期待する。
対流以前に、水面から暖かさと冷たさのどちらが伝わって来るかで、
魚の行動が決められてくる。
暖は泳ぎ方向   冷は止まり方向
暖は生長方向   冷は太り方向
暖は生長段階   冷は成長段階
暖は日中に伝わり 冷は夜に伝わる。

2020.02.27(Thu)  土佐錦魚TOP
 02月26日
   
選別思考 3417−55
   
中央付近が意外にも熱吸収率が高いとの推測に至る。
なんか無理やりのようだが、浮遊藻が底中央から上面へと昇る方向を受け入れて話を進める。
対流は、穏やかに斜面を降りて、中央付近から緩やかに上がる。
そのゆるい流れは、さながら舞止まりを見せる。
その頃の魚は、秋へと向かう精鋭の数尾となり群れてはいない。
だがジッとしているには陽射しが強過ぎる。
数尾いると、狭い丸鉢の底で、互いの魚の下の影に入ろうとして、
互いの位置を入れ替わる。
まだ温度が過酷温度まで上がっていないのに、懸命に陽射しを避けている。
魚が、高茶色に焼けて行く。
立ち上がり付き丸鉢のように、水面近くにちょっとした日影ができると、
そこが高温の水面にもかかわらず、寄り集まる。

2020.02.26(Wed)  土佐錦魚TOP
 02月25日
   
選別思考 3416−54
   
*対流による舞止まり
真夏の暑さから幾らかでも逃れて底面に非難していると、丸鉢には既に、
対流が起こっている。
我池の丸鉢には二重三重に保温がしてある。
底方向からの温まりは排水栓からのみになる。
だがそれも、ことさら問題にするほどではないと考えている。
排水栓の問題は、冬場の冷えの伝わりの方が案じられる。
底方向からの加熱はないものとして、上面から降りてきた熱い水の層は、
無加熱の底で少し緩和された温度の層になって行く。
上面ではどの辺りが一番加熱されるのか。
これには傾斜からの反射が関係して、斑ができると考えられる。
光が水を通過した時の弱まりから、上面に近い外側の傾斜ほど反射率が高く、
中央へゆくほど反射率は低くなると考えられる。
反射率が低いと、光からの熱吸収率は高くなる。
傾斜からの反射光は中央付近へと集中する。

2020.02.25(Tue)  土佐錦魚TOP
 02月24日
   
選別思考 3415−53
   
対流は、朝と夕で逆転するのではと感じる時がある。
対流が激しい日の午後には、斜面の全体に糞が登っている。
底面から斜面を登る対流になっていると、考えられる。
朝は糞が底に溜まっている。
斜面を登った糞が、斜面を下る対流に乗って底に降りる。
そして夜は対流が収まり、温度層になっている。
風が強い日には、糞が風向きと反対側に溜まる。
風が強い日には、風による強い対流が起きている。
朝冷えがきつくなると、対流の前段階の温かな温度層の底面に、魚は留どまる。
目に見えるような対流は、真夏と風で起こる。
冷えの対流にはしばしとどまるが、陽射しで温まった対流になる前に魚が泳ぎだす、水替えをすれば水が混ざる。
水面が温まりだすと温度による微かな流れがまた始まる。

2020.02.24(Mon)  土佐錦魚TOP
 02月23日
   
選別思考 3414−52
   
*対流
浮遊しだすと対流に乗って全面へと広がって行く。
水面が温まりだすと、次に斜面の上部が温まるはず。
水面、斜面が温まると、斜面に上昇水流が発生すると考えられる。
すると中央に下降水流ができるはず。
だが、見た印象とは逆になる。
底面からは冷えが来ないように保温をしてある。
だが排水口からの冷えは如何ともしがたい。
水面から冷えが来る時には蓋をするので、穏やかに冷える。
蓋も密封していないので、気温まで下がる時がある。
前日の水温が高ければ、大概は気温より二℃は温かい。
発泡ウレタンを封入してある鉢はそれ以上の効果をもっている。
沸きにも効果を発揮して擂り鉢型とは一℃〜二℃ほど違う。
すると対流も穏やかになる。

2020.02.23(Sun)  土佐錦魚TOP
 02月22日
   
選別思考 3413−51
   
*側面の傾斜に沿った温度変化
角鉢でも上面と底面との温度差はあるが、丸鉢の比ではない。
エアーを入れると上底の温度差さらに小さくなる。
丸鉢の温度変化は、傾斜とともになだらかに推移する。
だが上底差は大きくなる。
その差によって泳がせたり、止まらせたりしている。
温度の上底差は、丸鉢に対流を起こす。
水替えしてしばらくたつと浮遊藻が、底の真ん中から水面まで捻れた筋のようになっていることを目にする。
朝水替えした時に温度の上底差は無い。陽射しによって水が温められると中央から、上がってくるのか、下がっているのか。
水が温まると、付着藻から浮遊藻が遊離してくる。
浮遊藻は夕方へと沈降して行き、付着藻に潜り込んで夜を凌ぐ。
明くる朝の陽射しで活発に浮遊し、夕方へ沈降するを繰り返す。

2020.02.22(Sat)  土佐錦魚TOP
 02月21日
   
選別思考 3412−50
   
魚は水平状態で泳ぐことを通常としている。
斜面でも、魚は水平に泳ぐことが多い。
だがたまに、傾斜に沿って傾いて泳ぐ時がある。
壁と底を勘違いしていると、勝手に思い込んでいる。
ジグダグ泳ぎでも、斜面に沿って泳ぐことをしている。
ジグダグ泳ぎでは、上下の泳ぎも斜面に沿っている。
これは、弧のきつい丸鉢や角鉢では起こらない。
これは、斜面を底と勘違いした時に起こり、
斜面を壁と感じた時には起こらない。
ジグダグ泳ぎは、斜面を底と勘違いした時に、直線を切りなく泳いでいると
同様な効果を持っていると言えてくる。
角鉢の隅から隅までの直線を泳ぐより、
楽しいのではないかと、また勝手な想像をしてしまう。

2020.02.21(Fri)  土佐錦魚TOP
 02月20日
   
選別思考 3411−49
   
*側面の傾斜に沿った変化
丸鉢の特徴は、上面と底面の面積の差と、側面の斜面にある。
底面の周囲に角を作らないで滑らかにすると、どこから壁だか底だかハッキリしない時がある。
半円形ではなおさらになる。
半円形では底は点であり、全てが壁になるか、すべてが底の延長になる。
角鉢に入っている当歳が、底に着いている苔を食べる時に、ほとんど逆立ち状態になっている。
逆し向き易くなるのではないかと、いらぬ不安がよぎる。
その点丸鉢は底の面積が少ない。
底を突ついているつもりでも、いつの間にか壁を突ついている。
ほとんど逆立ちをしないで突つける。
その苔の突きが目先作りになるので、安心して見ていられる。
壁の苔より底の苔を良く食べる傾向が見られるので、案外影響しているのかもしれない、と、漠然と感じる。
常に壁面に沿った採取をしている。

2020.02.20(Thu)  土佐錦魚TOP
 02月19日
   
選別思考 3410−48
   
丸鉢での当歳の水替えは、置き水二日で、且つ割水をして毎日替えるのが、基本となっている。
角鉢で当歳をその気で飼った事がないので、何日置きで水替えをするかは分かっていないし、基本も知らない。
もしかすると、できるだけ長持ちさせて汚れたら水替えなのか。
角鉢では、置き水をしても意味がないのでする必要がない。
ハイポで塩素抜きをして、水温合わせをして、割水をしなくても十分となる。
その方が水は保つし、生長もいい。
ただし、当歳は長くなるし、荒くなる。
要するにそんな飼い方でも悪くならないほどに決まった二歳、親の収容的な飼い方となり、
当歳では丸鉢での過酷を経て決まった魚の収容的な飼育となり、
全般的には、土佐錦魚属の飼い方になる。

2020.02.19(Wed)  土佐錦魚TOP
 02月18日
   
選別思考 3409−47
   
*水保ち
水深があると水量が増える。水量があると水持ちがいい。
水持ちがいいと少し青水で親を飼える。
八〇リッターのプラブネでも保温してあれば三日は保つ。
水深二十四㎝約一〇〇リッターなら四日は保つ。
苔も生えてくれる。苔が生えてくれると水が濁り難い。
一週間でも濁らないが、水がトロッとしてくると替える。
二歳なら数日保たしても大丈夫。
角鉢に当歳を入れて、毎日糞取りをやると一週間でも保つ。
だが当歳では、角鉢でも二日置きには替えたい。
すると、水を大量に捨てることになる。
水量からすると、丸鉢での毎日の水替えと大してかわりない。
やはり角鉢は、二歳、親用に向いている。

2020.02.18(Tue)  土佐錦魚TOP
 02月17日
   
選別思考 3408−46
   
角鉢こそ、穏やかな方向が理にかなっている。
当歳では条件が良過ぎて、育ちはいいが作りには向かない。
浅い角鉢は日射を受け易い、親の体に直射を受け易い、色も焼け易い、
背鰭も曲がり易い。日除け板の多用はシワもでき易い。
今期は、逆し向き易い当歳を十㎝の深さで、逆し向かなくなるかを試しているが
成績は芳しくない。
そこで十五㎝にすると逆にのびのびして来た。
何方も逆し向きには影響していなかった。
逆し向く兆候が出てきた別の当歳を、深さ二十四㎝エアー仕様の角鉢で、
兄弟の種用と一緒にして見た。
のびのび餌の取り合いをしていると太りだした。
すると逆し向きが進んだ。
今度は同じ様な体型の兄弟と二尾にして、十七㎝の角鉢へ移し、餌を少なくしたら少し落ち着いている。
逆し向きは体型と太り。

2020.02.17(Mon)  土佐錦魚TOP
 02月16日
   
選別思考 3407−45
   
丸鉢は炎天下で、台の上に乗っていたが、角鉢は高い庇の下なら水深が浅くても、雨や強い日差しを避けられ、風通しも良い。
これなら暑い日でも、日除け板程度で凌げる。
だがそれにしても親の角鉢に浅さが必要なのか、釈然としない。
そこで、深さ二四センチほどの角鉢を作ってみた。
深さによって逆し向くことなしに、ゆったり過ごしている。
逆し向きは、魚自体の形によることが多分にあると感じられる。
親迄に逆し向きにくい形にして置けば、深くても逆し向かない。
既に逆し向きやすい形にしてしまったのであれば、深さで逆し向きを防ぐことは
対処的で、全般的に常用するには適さない。
深い角鉢に親を入れても、当歳でも、ゆったりと過ごしている。
当歳では日除けいらずで、親では十㎝の日除けで十分。
水保ちも良く、少し青水で飼える。

2020.02.16(Sun)  土佐錦魚TOP
 02月15日
   
選別思考 3406−44
   
*水深
昔の高知では角鉢に親や二歳を入れていた。(丸鉢思考参照)
だが、二歳までは丸鉢で飼える余裕があるなら入れた方が良いと、田村翁は言っていた。丸鉢は次の当歳に占拠されて、その余裕はなくなるが、当歳がやって来るまでは入れて置きたい。
昔の高知では角鉢の水深が意外と浅く、親の背鰭が水面に出ているのをよく見かけた。腹鰭が底についているとも思われる。
どうして当歳より親の方が浅い鉢に入っているのか、不思議に思えた。
背鰭が痛んでいたり、色が焼けて褪めている親もいた。
問うと「逆し向くから」との答えが多かった。
角鉢でも浅いと水替えを頻繁にせざるを得ない。
田村翁が言っていた「親は少し青水で飼う」迄に届かない。
昔の、その昔の、ご隠居さんの飼育池の写真では、角鉢は高い庇の下で、高めの台に乗せて置いてあった。

2020.02.15(Sat)  土佐錦魚TOP
 02月14日
   
選別思考 3405−43
   
真夏になると角鉢にエアーを入れる。
するときっかけを得たように、食欲は旺盛になり成長が早まる。
だがきっかけを得たように、形も崩れだす。
様子を見る魚をとりあえず入れているが、けっして勧めない。
過酷を経験していない魚は、とりあえずの期間でも崩れる。
過酷を十分味わった魚でも、当歳は少し崩れてしまう。
一番大きかった当歳が、丸鉢から角鉢へ追いやられてしまった。
見事に長い目先が、普通に良い目先になってしまった。
見事な目幅が、普通に良い目幅になってしまった。
それでも、タネ用なので、承知の上でしている。
丸鉢からハネるに忍びないが、とりあえず角鉢入りした魚が、
丸鉢に空きができたので丸鉢に戻ると、口が大きくなっていて、
以前一緒にいた魚とは、顔が比べ物にならなくなっていた。

2020.02.14(Fri)  土佐錦魚TOP
 02月13日
   
選別思考 3404−42
   
*水量(収容尾数)
我池では、丸鉢からハネられた魚を角鉢で飼っている。
今期はオペをした魚を癒す期間や、様子を見る魚をとりあえず過酷のない角鉢へ
入れてみた。
現在では、外の深さ二十四㎝の角鉢八つにそんな当歳を入れている。
外の角鉢や丸鉢にはエアーを入れていない。
それでも、収容尾数は丸鉢より多く、成長も良い。
水量は丸鉢の三倍程か。上面積は二`五倍程か。
丸鉢の過酷さに向いていない魚が、角鉢に入った時にどのように変化するかを見ている。意外と良くなる魚がいて、治ると丸鉢へ戻って行き、幅広くなった顔を直せるかも見ている。
角鉢の穏やかな環境が、癖を出しにくくすることがある。
真夏に手入れをした魚は、丸鉢の過酷による生長抑制を受ける。
傷の治りも生長の内なので抑制されてしまう。
そこで角鉢に入れると治りが遅くならない。
だが、角鉢に一週間もいれば顔や腹型が悪くなる。
一旦丸鉢で顔や体を作ってからなら、角鉢に入れても崩れ難い。

2020.02.13(Thu)  土佐錦魚TOP
 02月12日
   
選別思考 3403―41
   
*水量(温まりと冷え)
面積に上底差のある丸鉢では、角鉢より水量が少なくなる。
春から夏にかけて上面が暖まり易く、上面に泳ぎをもたらす。
夏は、上面が熱く、底面に涼を求めて留まる。
秋から冬の夜には、上面が冷え易く、底面に暖を求めて留まる。
逆転の対流となる。丸鉢では、水量の面でも、メリハリがある。
角鉢では上面積に比した水量があり、通年季節を緩和して、
季節を助長するような働きは少なく、よってメリハリも少ない。
以前にも過酷を取り上げて、当歳には必要と書いているように、
丸鉢には、ハッキリとした過酷がある。
角鉢には、過酷が無いとは言わないが、かなり緩和されている。
親魚には、過酷が必要なく、過酷は危険と書いている。
角鉢は、親向きと言える。

2020.02.12(Wed)  土佐錦魚TOP
 02月11日
   
選別思考 3402−40
   
でも、今思い返せば、大きくしたが端瘤もそこそこついていた。
『土佐錦魚はこういう目先にしなくては』と、端瘤がそこそこついていたが、
高知の会の人達が褒めてくれた。
それに気を良くしてから、端瘤をつけないように気を配るようになった。
すると、我池の魚は、一変した。
秋になっても端瘤がそれほど付かず、顔が崩れなくなった。
他の人の魚が崩れれば、我池の魚が良くなったと同様となる。
その端瘤の抑制を、真夏の過酷による焼入れが行う。
目幅の抑制と生長速度の抑制にもなる。
目幅の抑制は、顔の抑制として端瘤も肉瘤も付き難くしている。
そこに、生長速度の抑制が加わる。
生長抑制が起きて、顔が崩れにくくなっているのに、起きている生長抑制を解しないで、餌を多く与えると、腹だけが出て目後が凹む事態を招く。
生長が遅くなったことを心配して、餌が少ないのかと勘違いして餌を多く与えると、秋の仕上がりの前に大失敗をしてしまう。
過酷による焼入れで顔が削がれたら、それまでより餌を抑える。
これが端瘤や肉瘤を過度に付けないコツになる。

2020.02.11(Tue)  土佐錦魚TOP
 02月10日
   
選別思考 3401−39
   
蘭鋳を飼っていた頃は、土佐錦魚の体側線や目後の品を知らなかったので、
蘭鋳と同じように赤虫を与え、大きくしていた。
それを二歳で東京の品評会へ出陳して優勝した時に、高知から審査に来ていた
矢野さんが、種にしたいからくれないかと持ち帰った。
お里帰りになる。
矢野さんは業者なので、大きく育った割には端瘤がそこそこで、腹がふくよかで、沢山卵を産みそうな雌を喜んでいた。
赤虫で飼っていたのにどうして、あまり顔が崩れなかったのか。
ナンキン系だったからと、今に思える。
今思い返すと、尾が小さめで広がりも小さかった。
若い時にはどれぐらい大きく出来るかを、試した時があった。
高知の品評会へ出陳したら、一番大きかった。
『玉野さんのは、太いで〜』と驚きの声が聞こえた。

2020.02.10(Mon)  土佐錦魚TOP
 02月09日
   
選別思考 3400−38
   
秋でも冷え込みが少ないと、案外ゴチョゴチョ泳いで、良く食べて丸く腹が出る。丸く腹が出ると目後にも響いてくる。
もし響かないとエラ蓋がえぐれたようになって腹が太り出す。
エラ蓋が抉れたようになると、内側への凹みになり、体側線の直線感が損なわれ、腹の太りに無理矢理感が出てしまう。
直線的な体側線や目後の品が薄れて行く。
ただし典型的な大阪ランチュウ系ではふっくら卵型の体になる。
目幅は少し広めで、目後も少しふっくらが自然になる。
それは土佐錦魚の体の型として、認められている。
だが、もしその体型に目幅が狭くて尖鋭な目先が付いていれば、この上ない。
大阪ランチュウ系のふっくら卵型の体は可愛い。
尖鋭な顔は、可愛さを超越してしまう。尖鋭な顔はいいに決まっているが、
福っくらコロコロも、可愛くて好きだ。

2020.02.09(Sun)  土佐錦魚TOP
 03月08日
   
選別思考 3428−66
   
過酷温度は、上面温度三十八℃〜三十九℃迄を高潮としている。
その時の陽射しが、過酷な光線となる。
上面温度四十℃、底面温度三十八℃、危険温度の始まり。
上面温度四十一℃、底面温度三十九℃、危険温度。
光線を浴び続けると悪影響が始まり、イジケへ向かう。
上面温度四十二℃、底面温度四十℃ 限界温度。
上面温度四十℃で光線の悪影響を避けるために、耐えうるだけの日影を提供している。
それでもまだ光線を浴びせる必要があると判断したら、冷たい差し水によって
温度は下げても、光線は当て続ける。
上面温度四十一℃は、生きてはいられるが、長時間或いは長期に光線を浴び続けると、イジケへの作用が強まる。

2020.02.08(Sat)  土佐錦魚TOP
 02月08日
   
選別思考 3399−37
   
動き出すのは、お腹が空いた証拠。でも与えないでいると魚はもうくれないものと思って、一日中苔を突ついている。
餌を欲しがっていると勝手に解釈して、継続して餌を与えると、横の成長をし過ぎてしまう。
さらに泳がしてから与えても、秋は横の成長へ回ってしまう。
角鉢では、自動的に泳いでよく食べるようになる。
腹はもちろん出るが、先鋭な顔と福っくらとした腹になり難い。
ふっくらすると、目後にも福与かさが出てしまう。
先鋭な顔は、目後もスッキリとした直線状になる。
目後は、目の後ろで動く鰓蓋の付け根の線までの狭い間になる。
体が丸くふっくらすると、目後も僅かにふっくらする。
すると顔から腹への直線感が甘くなる。
せっかく目幅を狭く作ったのだから、目後の作りにも気を回す。

2020.02.08(Sat)  土佐錦魚TOP
 02月07日
   
選別思考 3398−36
   
やがて秋の冷え込みが来ると、朝には底面が暖かく保温されていて、上面に冷気が当たる腹出しの季節が来る。
朝が十五℃から十℃程度になると腹が出だす。
だが、十℃近くでは、朝の餌の時間をだんだん遅らせる。
するとますます一回戦が効いてくる。
我池では、目が出る手前の三十分程で一回戦を終了する。
一日分を三十分ほどで食べさせてしまうことをする。
すると目幅は広がらずに腹が出る。
目幅が狭まっていると腹の出で、体は三角っぽくなってくる。
この時も、水替え前の泳ぎは留まっている方がいい。
水が温まり出すと、泳ぎだしてしまう。
その前に水替えをする。水替えの時には刺激されて一寸の間遊泳をする。
そのあと餌を一回戦食べると、また止まる。

2020.02.07(Fri)  土佐錦魚TOP
 02月06日
   
選別思考 3397−35
   
大きく育てる以前に、目幅を固定して置けばその先は地道に育って行く。
先行き目幅は広がらない。節度があれば目も出ない。
だが調子にのると背肩がまず出て背瘤は後からでも出てしまう。
背肩が出ていると大きく生長する遺伝子が、目覚めている。
宮地式の凄いところは、口を小さくしているところにある。
節度の極みどころではない。それなのに割と大きくなるのは、背肩を目覚めさせているところにある。
それでいて、口の大きさは変わらず目幅も変わらず顔がいいままで、割と大きくなる。今、預かっている魚の中に一尾居る。
典型的ナンキン系の体を見せてくれる。
尾も多少ナンキンっぽくて、只今シワ抜き中だが、見ていて楽しくてしょうがない。飼い主は、小さい時に相当我慢したに相違ないが、預かった他の魚は大分崩れている。その一尾は、ナンキン系の良いところが出たと思われる。

2020.02.06(Thu)  土佐錦魚TOP
 02月05日
   
選別思考 3396−34
   
実際の成長速度に満足して、これ以上与えなくても大きくなっていると感じられたら、餌をもっと与えたいという欲が失せてくれる。
満足感が自制心を育んでくれる。
すると、餌を与える要領が感じられてくる。
小さいばかりに育てても、詰まらないのが人情、面白く土佐錦魚を作りながら
大きく育てることができる。
大きく育つようになった魚でも、過酷を経過しなければ、土佐錦魚の目幅作りはできない。
また、大きく育つようになった魚でも、過酷を経過させることで、過度な成長へと歯止めをかけることができ適正範囲となる。
小さいばかりに育てても、育たないように固定していないと、少し餌を多く与えると目幅が広がり、目が出たりする。
その固定をやはり過酷ですることが出来る。

2020.02.05(Wed)  土佐錦魚TOP
 02月04日
   
選別思考 3395−33
   
一回戦でもうっかりすると与え過ぎる時がある。
その失敗は背肩に現れる。
目を出さないようにはしていても、うっかりしているといつの間にか背肩が出ている。背肩が出ると生長が早くなる証になる。
やっぱり大きくなると嬉しいのが人情なのだろう。
そこを見切れば、小さくか、中を得るか、大きくかを選べる。
見切ることはできても、つい人情に流されてしまう。
稚魚の時には、絶対的に小さく飼う。
これさえ守ればその後は、割と成長させても崩れが少ない。
その目印が背肩になる。背肩は欠点となるが、背肩が少し出るほどにすると、
成長速度が上がる。
背肩に背瘤がつくと、餌の与え過ぎの証拠になり、土佐錦魚属の証拠にもなるので、心得なくてはならない。
土佐錦魚の限度を考えて気を配ろう。

2020.02.04(Tue)  土佐錦魚TOP
 02月03日
   
選別思考 3394−32
   
丸手でも節度を守れば、逆し向かない。
折れ下りも損なわない、それでいて腹の出がいい。
一回戦でもうっかりすると与え過ぎる時がある。
その失敗は、腹が膨れ過ぎて腰折れが浅くなるところに現れる。
すると逆し向きやすくなる。だが持ち堪えることをする。
この時に、椎体数を最大限にして置いた効果が発揮される。
多少付きが高くなったにしても、短手にはならないで済む。
体の丸さばかりを求めると、腰に余裕のない短手へと進む。
短手とは、椎体数が琉金程に少なくなっているものをいう。
腰や筒に余裕がなく、付き高になり易く、逆し向きやすい。
丸手の必須は、椎体数を最大限有すること。
すると腹が出来た時に、腰の折れ下りが出来易い。
すると逆し向かない、安定した丸手を作る事が出来る。

2020.02.03(Mon)  土佐錦魚TOP
 06月02日
   
選別思考 3514−152
   
秋に訪れるのは中温域の大きな水温日差になる。
冬の訪れを予感させる穏やかで深い冷えが目先を落ち着かせる。
水温の温まりを待って餌を与えるまでに、苔をついばむ。
夜の冷えに対処して餌を早めに切り上げると、苔をついばむ。
魚は運動量が少なくなって、脂肪を蓄積、冷えと冬に備えだす。
陽射しと高温は目幅、苔は目先、低温は腹の出と仕上げ。
それぞれが関わり合いながら、それぞれの作りをして秋になる。
秋は、目先の仕上げと腹の出を作る。
高知でも東京でも、陽受けがいいに越したことはない。
不本意な環境なら、最大限の陽受けの努力が肝要になる。
全ての用意はそこから始まる。
丸鉢は、陽受けの用意の一つとして使用されるようになった。
角鉢は常にその横にあった。

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 02月02日
   
選別思考 3393−31
   
色々試したところ親と二歳は、過酷を少なくするので、午前中迄は原則的に
与えられる。
だが一回戦の方がいい。
そして当歳の目先を保持するには、朝の内だけが良いとの経験値に達して、
現在はそうしている。
それを[一回戦]と言っている。
秋には涼しくなるから小忠実に上げた方がいいという人が多い。
だが一回戦は、秋の腹出しにも通じ、絶大な効果を発揮する。
一回戦でも人が驚く程に大きく生長する。
それでいて節度を守れば、目先、目幅、顔を維持している。
残念ながら、口の大きさは守れないが、なんとか維持できる。
残念ながら、目先の長さは守れないが、なんとか維持できる。
節度を守れば、端瘤もそこそこで留どまる。
それでいて、背、腰、筒に太見が出来る。

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